ドラムセット:各部の名前、音のしくみ、たたき方
ドラムセットは、ロック、ポップス、ジャズなど、たくさんの音楽の心臓の鼓動です。1人が両手と両足でたたき、手足がそれぞれちがう仕事をします。ここでは、それぞれの部分のはたらき、太鼓とシンバルが音を出すしくみ、そしてたたき始め方を紹介します。
このレッスンの内容
ドラムセットってどんな楽器?
ドラムセットは、英語で drum kit、drum set、trap set とも呼ばれます。「1人の奏者が演奏する、いろいろな打楽器を集めた小さなセット」で、いくつかの太鼓といくつかのシンバルを、ぜんぶ1人でたたきます。ロック、ポップス、ジャズなど、たくさんの音楽でビートをキープしています。
trap set という名前は、初期のころから来ています。ドラマーは、効果音を出すためにいろいろな小道具(英語で contraptions)を使っていて、その言葉が短くなって traps になりました。
決まった組み合わせはありません。ヤマハによると、基本のセットをあえてあげるなら5点セットです。バスドラム、スネアドラム、フロアタムをふくめて3つのタム、そしてシンバルはライド、クラッシュ、ハイハットです。バスドラムをもう1つ、タムをさらにいくつか、あるいはウッドブロックのような小物を加える人もいます。
科学者が楽器を分類するのに使うホルンボステル=ザックス分類では、太鼓は膜鳴楽器で、ぴんと張った膜がふるえます。シンバルは体鳴楽器で、楽器そのものがまるごとふるえます。だからドラムセットは、その両方をまぜたものになります。おもしろいことに、つるして外側からたたくシンバルは、鐘と同じグループに分けられています。
- 仲間
- 打楽器
- 分類
- 膜鳴楽器と体鳴楽器の組み合わせ(ホルンボステル=ザックス 211.212.11--111.242.121、MIMO 改訂版)
- 実音の音域
- 決まった音域はない:ほとんどの部分に、はっきりした音程がない
- 音部記号
- ニュートラル記号(打楽器記号):短い2本のたて線
- 移調
- 移調楽器ではない
- 大きさ(1つの例)
- Yamaha Stage Custom Birch 5点セット:22インチのバスドラム、14インチのスネア、10インチと12インチのタム、16インチのフロアタム
ドラムセットの各部
ドラムセットの太鼓は、基本的に木でできています。スネアドラムだけは、木や金属など、たくさんの材料で作られていて、ドラマーが選べます。ヘッド(打面)は昔は動物の皮でしたが、今はほとんどが薄いプラスチックの膜です。
シンバルは青銅、つまり銅とすずをまぜた金属で、少し銀が入ることもあります。たとえば SABIAN の B20 は、銅80%、すず20%に、ごく少しの銀を加えたものです。ふつうのならべ方は、ドラマーの左側に小さく高い音のもの、右側に大きく低い音のものを置きます。ただ1つの例外は、いちばん大きな太鼓、ドラマーの足もとにあるバスドラムです。
楽器の中やうしろ側にあって、図では見えない部品もあります。その番号は、だいたいの位置を示しています。

- 1クラッシュシンバル crash cymbal
大きなアクセントをつけます。Zildjian は、薄くて軽く、爆発するような明るい音で、すぐに消えると説明しています。
- 2ライドシンバル ride cymbal
セットの中でいちばん大きく、いちばん重いシンバル。音は暗めで、1打ずつはっきり聞こえます。
- 3ハイハット hi-hat
向かい合わせにした2枚のシンバル。左足のペダルで閉じたり開いたりし、スティックでたたくこともできます。
- 4タム tom-toms
バスドラムの上やスタンドにとりつけた太鼓。小さいタムほど、高い音がします。
- 5スネアドラム snare drum
いちばん浅い太鼓で、ドラマーの個性がいちばん出る太鼓です。胴は木のものも、金属のものもあります。
- 6スナッピーとストレイナー snares / strainer
裏のヘッドの下にならんだ細い針金(響き線)。ストレイナーのレバーで、ヘッドに押し当てたり離したりし、しめ具合も決めます。
- 7フロアタム floor tom
脚やスタンドで床に立てるタム。低い音がします。
- 8バスドラム bass drum / kick drum
いちばん大きく、いちばん低い太鼓(キックとも呼びます)。横にして置き、両側にヘッドがあります。表のヘッドに穴があいているものもあります。
- 9キックペダルとビーター pedal / beater
足でペダルをふむと、ビーターがバスドラムをたたきます。ペダルは、金属のリンク、ベルト、チェーンのどれかで動きます。
- 10フープ、ラグ、テンションボルト hoop / lug / tension rod
フープはヘッドを胴に固定します。テンションボルトはフープを通って、胴にとりつけたラグにねじこまれます。しめるほど、ヘッドがぴんと張ります。
音が出るしくみ
スティックがぴんと張ったヘッドをたたくと、ヘッドが上下にふるえて空気を押し、音になります。輪ゴムに少し似ています。強く引っぱるほど、音は高くなります。そして、太鼓が大きいほど音は低くなります。
でも、ヘッドは弦のようにきちんとはふるえません。いくつもの形で同時にふるえ、その周波数は、いちばん低い周波数のちょうど整数倍にはなっていません。理想的なヘッドの2番目のふるえ方は、1番目の約1.59倍です。みんながちがう音でハミングしている人だかりのようなものです。全体が高いか低いかはわかっても、1つのはっきりした音を歌い返すことはできません。だから太鼓にははっきりした音程がありませんが、それでも高い・低いのちがいはあります。
ドラムセットのほとんどの太鼓には、ヘッドが2枚あり、そのあいだに空気が閉じこめられています。上のヘッドをたたくと空気がおしちぢめられ、その空気が下のヘッドを押し、その押す力が行ったり来たりしながら、やがて消えていきます。2つのトランポリンが空気のクッションでつながっているところを想像してみましょう。片方でとぶと、もう片方も動きます。だから、2枚のヘッドの動きはペアになって現れ、同じ向きに動くときもあれば、反対向きに動くときもあります。
スネアドラムのひみつは、下側にあります。上のヘッドをたたくと、裏のヘッドがふるえて、そこに押し当てられたスナッピーを何度もたたき、明るい「ザッ」というひびきが加わります。スナッピーを離すと、まったくちがう音になります。ヤマハの実験では、ひも、輪ゴム、セロハンはほとんど効果がなく、本物のスナッピーにいちばん近かったのは釣り糸でした。スナッピーには、ある程度の重さとばねのような弾力が必要だからです。
胴は、ヘッドといっしょに鳴るスピーカーの箱のようにはたらきます。大きい胴や深い胴は太く豊かな音、小さい胴や浅い胴は明るく軽い音になります。胴には小さな空気穴もあります。これがないと音がつまってしまいます。バスドラムでは、ヘッドがふくらんではね返るときに足に返ってくる反動も、この穴がやわらげます。
バスドラムはとてもパワフルな楽器です。ある実験では、オーケストラのバスドラムが、いちばん大きいときに最大20ワットの音響パワーを出しました。オーケストラのどの楽器よりも大きな値です。とても強くたたくと、一瞬ヘッドがもっときつく張られるので、音は約10%、ほぼ全音1つ分高く始まり、ふるえが小さくなるにつれて下がっていきます。
シンバルは薄い金属の板で、たたくと板全体がいろいろなふるえ方で同時にふるえます。このふるえも整数倍にはなっていないので、シンバルにははっきりした音程がありません。科学者たちは、機械でシンバルを1つの周波数だけでゆらし、少しずつ強くしていきました。するとふるえは規則正しい状態から、だんだん乱れていき、最後にはカオス(めちゃくちゃな状態)になりました。そのカオスの音は、マレットで強くたたいたシンバルの音にそっくりでした。薄いシンバルはこの状態になりやすく、研究者たちは、これがクラッシュのきらきらした音を生むと言っています。
やってみよう:ボウルにラップをぴんと張って、輪ゴムでとめます。おはしで軽くたたいてみましょう。次に、ラップをもっときつく、またはゆるくして聞いてみます。音は上がりましたか、下がりましたか? 上にお米を何つぶかのせて、もう一度たたいてみましょう。とびはねるお米で、膜がふるえているのがわかります。
たたき方
すわったとき、右足がバスドラムのちょうど正面にくるように、いす(スローン)を合わせます。力をぬき、あまり深くすわりすぎず、体重はいすの真ん中にのせましょう。右足はバスドラムのペダル、左足はハイハットのペダルにのせます。ほとんどのドラマーは両手を交差させ、右手でハイハット、左手でスネアをたたきます。左ききの人は交差させずに、左手でハイハット、右手でスネアをたたいてもかまいません。
スティックは、はしから約4分の1〜3分の1のところを持ちます。どのスティックにも、いちばんはね返りやすいバランスポイントがあります。親指の腹と人さし指の第1関節ではさみ、ほかの3本の指は軽くそえます。スティックは前うでと一直線にしましょう。両手を同じように持つのをマッチドグリップといいます。トラディショナルグリップ(日本ではレギュラーグリップとも呼びます)は、もっとむずかしい持ち方です。
太鼓をたたくのは、バスケットボールをドリブルするのに似ています。下へ押して、あとは自然にはね返ってくるのにまかせます。これがリバウンド・ストロークで、力まずにたたくためのいちばん大切な方法の1つです。ヤマハによると、正しいたたき方は、ずっとにぎりしめているのではなく、当たる瞬間にだけ力を入れることです。だからプロでも、ときどきスティックを飛ばしてしまうのです。始める前は、スティックを逆 V の字にして、先をヘッドの真ん中から2〜3 cm上にうかせておきます。ヘッドの上に置いたままにすると、始める前から雑音が出てしまいます。
足のふみ方には、おもに2つのスタイルがあります。ヒールアップは、かかとを上げて足全体でふむ方法で、大きな音を保ちやすく、小さな音は出しにくくなります。ヒールダウンは、かかとをつけたまま足首を使う方法で、小さな音が出しやすく、大きな音を保つのはむずかしくなります。
ライドはスティックの先(チップ)で、クラッシュはスティックの肩、つまりスティックが太くなり始めるところでたたきます。スネアにはたくさんの音があります。リムとヘッドを同時にたたくのがオープン・リムショットです。ボサノバなどで使うクローズド・リムショット(クロススティック)は、親指と人さし指でスティックをつまみ、持つ側のはしでリムをたたきます。ジャズやバラードでは、スティックのかわりにブラシもよく使い、ずっと静かな音になります。
ドラマーは、ルーディメンツ(基本のたたき方のパターン)を練習します。パーカッシブ・アーツ・ソサエティ(PAS)は、40のインターナショナル・ルーディメンツを、ロール、パラディドル、フラム、ドラッグの4つのグループにまとめています。ゆっくり、次に速く、それからまたゆっくり練習することをすすめています。
- 右手はハイハットで8分音符、左手は2拍目と4拍目にスネア、右足は1拍目と3拍目にバスドラム。いちばんシンプルなリズムパターンの1つです。
- ハイハットの音が倍に細かくなって16分音符になり、リズムがいそがしく感じられます。
- シンバルを閉じると、短くひきしまった音。開くと、長く大きくひびきます。
- 同じリズムパターンを、右手でライドシンバルをたたいて。1打1打がはっきり分かれて聞こえます。
- ふつうのスネアの音のあいだに入れる、とても小さな音。ドラム譜では、符頭をかっこでかこんで表します。
- 段落の終わりでリズムパターンが止まり、ドラマーがスネアからハイタム、フロアタムへとたたき回って、バスドラムといっしょにクラッシュで着地します。
ドラム譜の読み方
ドラムセットのほとんどの部分には、はっきりした音程がありません。だから、記譜の音を実音に直すということもありません。ドラムセットは移調楽器ではなく、ふつうの意味での音域もありません。ドラムの楽譜はふつう、ニュートラル記号(短い2本のたて線)で書きます。これは、それぞれの線や間が音の高さではなく楽器を表している、という意味です。
太鼓は黒くぬった丸い符頭(●)、シンバルは × の符頭で書き、どちらにも符尾がつきます。どの楽器をどの線に書くかに決まりはありません。ヤマハは、書く人によって少しずつちがうと指摘しています。だから、ドラムの楽譜にはふつう凡例がついています。パーカッシブ・アーツ・ソサエティは、わかりやすいドラム譜を書く手助けとして、ノーマン・ワインバーグの『Guide to Standardized Drumset Notation』を出版しました。
大学の打楽器の凡例から、よく使われる書き方の1つを紹介します。バスドラムは第1間、フロアタムは第2間、スネアは第3間、ミドルタムは第4線、小さいタムは第4間です。× の符頭では、スティックでたたくハイハットが第5線、ライドが五線のすぐ上の間、クラッシュが上第1線、足でふむハイハットが五線のすぐ下の間です。
ほかの記号:+ はクローズまたはミュート、o はオープンでひびかせる、という意味です。符頭をかっこでかこむと、とても小さなゴーストノートです。RH、LH、RF、LF は、右手、左手、右足、左足です。楽譜に「fill in」とだけ書いてあって、フィルインを即興でたたくこともあれば、波線といっしょに「Bossa Nova」とだけ書いてあって、自分なりのボサノバのリズムをたたくこともあります。
聴いてみよう
- 太鼓が大きいほど音は低くなります。バスドラム、フロアタム、ハイタム、そして最後にスナッピーの「ザッ」というひびきがあるスネア。
- クローズのハイハットは短く、オープンのハイハットはひびきます。ライドは1打ずつはっきり。クラッシュは、明るくはじけてすぐに消える音です。
- スネアのヘッドをたたいた音と、リムをたたいた乾いた「カッ」という音をくらべてみましょう。
- バスドラムとスネアが骨組みを作り、ハイハットが拍を細かくきざみ、クラッシュが始まりのしるしになります。
歴史と親戚
ドラムセットができる前は、バスドラム、スネア、シンバルを、べつべつの人がたたくことがよくありました。Vic Firth の年表は、アメリカの南北戦争が終わったあとの1865年から始まります。このころ、ドラマーは打楽器セクション全体の仕事を1人でこなそうとし始めました。最初はダブル・ドラミングで、両手でバスドラムとスネアをたたき、足は使いませんでした。
ドラムセットは19世紀の終わりに、ラグタイムやジャズとともにアメリカで生まれました。ニューオーリンズのドラマー、エドワード・“ディー・ディー”・チャンドラーは、かんたんな足のペダルでバスドラムを鳴らしながら、手でスネアをたたいた最初の人の1人だったかもしれず、よく始まりの人として語られます。ただしスミソニアンは、彼より前にそうした人もいたと書いています。知られている彼のただ1枚の写真は、1896年のジョン・ロビショー楽団のもので、すみのバスドラムにペダルが写っています。
1909年、ウィリアム・F・ラディックが、ばねを使ったバスドラムペダルの特許をとりました。信頼できて持ち運びやすいペダルは、ドラムセットに欠かせないものになり、1920年代には標準になりました。ハイハットは、小さなシンバルをつけた2枚の板をちょうつがいでつないで床に置いた道具から生まれました。今のようなハイハットは、1920年代の終わりから1930年ごろにかけて形ができました。
20世紀のはじめ、ドラマーはドラムセットに中国の太鼓を加えましたが、1930年代ごろには、スタンドにとりつけるタムにかわりました。ジーン・クルーパはアヴェディス・ジルジャンと協力して、ずっと薄いシンバルを作り、ドラムセット用の最初のクラッシュシンバルとスプラッシュシンバルを生み出しました。1930〜40年代にはシンバルがふえ、効果音の小道具の多くがなくなって、今のドラムセットの形ができあがりました。
1940年代、ケニー・クラークは、リズムをきざむおもな役目をライドシンバルに移し、バスドラムやスネアで思いがけないフィルを入れて、ソロの奏者にこたえました。プラスチックのヘッドは1950年代なかばに登場しました。Evans は、チック・エバンスが1956年に発明したと言い、Remo は、1957年に最初の成功した合成ヘッドを発売し、1960年に特許を得たと言っています。プラスチックのヘッドは湿気や温度を気にしないので、動物の皮より手入れがかんたんです。
スネアドラムの祖先は、中世ヨーロッパのテイバーです。大きめのテイバーは2本のスティックでたたかれるようになり、スナッピーが下のヘッドに移って、サイドドラムになりました。サイドドラムは14世紀から、スイスの歩兵といっしょに横笛(ファイフ)とならんで行進しました。シンバルは18世紀に、オスマン帝国のトルコからヨーロッパに伝わりました。Zildjian によると、1618年、アルメニア人のアヴェディス1世がコンスタンティノープルで合金を処理するひみつの方法を見つけ、それでシンバルを作りました。1623年、スルタンが彼に「シンバル職人」という意味の Zildjian という名前をあたえたそうです。ドラムセットの親戚には、ティンパニ、コンガ、ボンゴ、インドのタブラがあります。
- 1618 / 1623アヴェディス1世が合金の方法を見つけ、「シンバル職人」を意味する Zildjian の名前をさずかる(Zildjian 社の説明)
- 18世紀シンバルがオスマン帝国のトルコからヨーロッパに伝わる
- 1865南北戦争のあと、ドラマーが打楽器セクション全体を1人でこなし始める(ダブル・ドラミング)
- 1896楽団の写真に、ディー・ディー・チャンドラーのバスドラムのペダルが写る
- 1909ラディックが、ばね式バスドラムペダルの特許をとる
- 1927Walberg and Auge が、今のハイハットに近いチャールストン・スタンドを発売
- 1930年代クルーパとジルジャンが、ドラムセット用の最初のクラッシュとスプラッシュを作る
- 1940年代ケニー・クラークが、リズムをきざむおもな役目をライドシンバルに移す
- 1950年代はじめルイ・ベルソンが、ツインバスドラムを注目の的にする
- 1956〜1957プラスチックのヘッドが登場(Evans と Remo で、それぞれ説明がちがう)
はじめ方とお手入れ
スティックを選ぶとき、ヤマハは、いちばん細いものをふり、次にいちばん太いものをふり、それから少しずつ細いほうへもどっていって、楽にふれるいちばん太いものを選ぶようすすめています。太いスティックほど、重く大きな音になります。今のスティックはほとんどがヒッコリーで、メイプルはもっと軽いです。丸いチップは、どの角度でもヘッドに同じように当たるので音が安定し、初心者に向いています。ナイロンチップは木のチップよりはね返りがよく、するどい音になります。
家では、練習パッドから始められます。ヤマハは、すわって足の練習も同時にできる、スタンドつきのものをすすめていて、ゴムのパッドはじょうぶだとしています。メッシュのパッドはしめることができますが、使ううちに少しずつゆるむので、ときどき交換が必要です。
太鼓は、ふつうドレミの音に合わせるわけではありません。それぞれの太鼓がよく鳴って、自分の好きな音になるように、そしてヘッドのどこでも同じ高さになるようにチューニングします。まず、すべてのボルトを指で止まるまで回し、それからチューニングキーで、対角線の順番に少しずつしめていきます。車のタイヤのナットをしめるのと同じです。こうすると、ヘッドにしわがよりません。
2枚のヘッドのチューニングに、ただ1つの正解はありません。どんな音がほしいかしだいです。ヤマハによると、2枚を同じ張りにすると長くひびきますがあまり大きな音にはならず、裏のヘッドを表よりゆるくすると、ひびきが短くなってアタックが強くなり、裏のヘッドをきつくすると、大きく長い音になります。
- たたいたあとは、太鼓をふきましょう。とくに、さびることがある金属の部分と、固まって動かなくなることがあるねじの部分です。
- ヘッドはすり減ります。ヘッドをゆるめてみて、スティックが当たるところにへこみがあったら、交換の時期です。たくさん練習する人は、だいたい6か月ごとにヘッドを交換します。はじめてのときは、楽器店や経験のあるドラマーに教えてもらいましょう。
- スナッピーもすり減ります。よくたたく人なら、だいたい6か月から1年ごとです。響き線が広がりはじめたら、もう交換の時期です。
- 新しいシンバルには、透明な保護コーティングがしてあります。かわいたやわらかい布でふけば十分です。シンバル用のみがき剤を使うなら、説明書のとおりに使い、ぜんぶふきとり、やりすぎないようにしましょう。表面のみぞをみがき落とすと、音が変わってしまいます。
- ひびの入ったシンバルは、専門店に持っていくのがいちばんです。修理しても、音は少し変わります。
- スティックが手から飛んでいってしまうなら、グリップテープやグリップワックスを試してみましょう。
- Drum set (Grinnell College Musical Instrument Collection)
- Snare drum (Encyclopaedia Britannica)
- Kenny Clarke (Encyclopaedia Britannica)
- Rossing, Acoustics of Drums (Physics Today, 1992)
- Chaigne, Touzé & Thomas, Nonlinear vibrations and chaos in gongs and cymbals (2005)
- 楽器解体全書 ドラム (Yamaha)
- DTX402 Drum Score / Drumming Fundamentals (Yamaha)
- History of the Drumset (Vic Firth)
- The Birth of the Drum Set (Smithsonian Folkways Magazine)
- Drumset Snare Batter (Evans / D'Addario)
- Cymbals: browse by type (Zildjian)
- Remo company history
- Drumset notation key (Youngstown State University)
- Rudiments (Percussive Arts Society)
- Cymbal (HyperPhysics)
- Cymbal (Encyclopaedia Britannica)
- Zildjian brand history
- Drumsticks FAQ (Vic Firth)
- Guide to Standardized Drumset Notation (Hal Leonard / PAS)
- SABIAN FAQ
ピアノの音:Salamander Grand Piano(Alexander Holm、CC BY 3.0)。