音名:音楽の7つのアルファベット
世の中には数えきれないほど曲がありますが、音の名前は7つしかありません。1週間の7日のように、何度もくり返します。この7つの名前と、ピアノのどこにあるかを覚えれば、ほかの音楽のことがぐっとわかりやすくなります。
このレッスンの内容

7つの名前は、1週間の7日と同じ
音の名前には、アルファベットの最初の7文字 A B C D E F G を使います。多くのレッスンは C から始めるので、ここでも C から並べます:C D E F G A B。
B の次はまた C に戻ります。日曜日の次にまた月曜日が来るのと同じです。新しい C は前の C と「同じ音」に聞こえますが、高さだけが上がっています。お父さんと子どもが同じ歌を一緒に歌うと、同じメロディーに聞こえますよね。でも子どもの声は、ちょうどこの分だけ高いのです。
ある C から次の C までを「オクターブ」といいます。「オクト」は「8」という意味です(8本足のタコを英語でオクトパスと呼ぶのと同じです)。名前は7つなのに、なぜ8? 両はしの C を両方数えるからです:C D E F G A B C。月曜日から次の月曜日まで、両方の月曜日を数えると8日になるのと同じです。
ピアノで C(ド)を見つけよう
まず黒鍵を見てください。黒鍵はグループになっています。2つ並び、3つ並び、また2つ、また3つ……と続きます。
C は、2つ並んだ黒鍵のすぐ左にある白鍵です。2つの黒鍵を小さな屋根、C をその家の左側のドアだと思ってください。
C が見つかったら、右へ向かって白鍵は D E F G A B、そしてまた次の C です。
やってみよう:上の鍵盤の C をぜんぶタップしてみてください。高さはちがっても、どれも似た音に聞こえます。
ドレミ:歌うための名前
歌うときは、アルファベットより歌いやすい「ドレミ」をよく使います:ド レ ミ ファ ソ ラ シ(英語圏ではシを「ティ」と呼ぶこともあります)。
日本のピアノ教室では、ふつうドは C のことです。つまりドレミは C D E の別の呼び方で、これを「固定ド」といいます。一方、学校の音楽の授業などでは、長調の曲の「家」の音(最後に落ち着く音)を、どの高さでも「ド」と歌います。これを「移動ド」といい、こうして使うドレミを「階名」と呼びます。日本ではどちらもよく使われるので、先生や教本がどちらを使っているか確かめましょう。
| 英語音名 | ドレミ(歌うときの名前) |
|---|---|
| C | Do |
| D | Re |
| E | Mi |
| F | Fa |
| G | Sol |
| A | La |
| B | Si / Ti |
アルファベットのあとの数字:何階の音?
ピアノには C がたくさんあるので、どの C かを数字で表します。高いビルの階数のようなものです。ピアノの真ん中あたりの C は C4 で、「真ん中のド(中央ハ)」とも呼ばれます(キーボードやアプリによっては C3 と呼びます)。そのひとつ上の C は C5、ひとつ下は C3 です。
数字は C のところでひとつ増えます。B3 のすぐ次の鍵盤が C4 です。真ん中のドの上にある A は A4 です。1秒間に440回ふるえる音で、オーケストラやチューナーが音合わせの基準として使います。
世界の音名
音そのものはどこでも同じですが、呼び方は国によってちがいます。日本では、コード名やポップスで使う英語音名(C D E)、クラシックでよく使うドイツ音名、調の名前に使う日本音名(ハ長調の「ハ」)、そして歌うときのドレミが、場面によって使い分けられています。
| C | D | E | F | G | A | B | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 英語音名 | C | D | E | F | G | A | B |
| 日本音名 | ハ | ニ | ホ | ヘ | ト | イ | ロ |
| イタリア語(ドレミ) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
| ドイツ音名 | C | D | E | F | G | A | H |
ドイツ音名では、B は英語の B♭ のことで、白鍵の B は H(ハー)と呼びます。クラシックの先生が「ハー」と言ったら、英語の B、つまり日本音名の「ロ」のことです。
ミニクイズ:この鍵盤の名前は?
鍵盤がひとつ光ります。その名前を選んでください。2つ並びと3つ並びの黒鍵を目印にすると見つけやすくなります。
ピアノの音:Salamander Grand Piano(Alexander Holm、CC BY 3.0)。